feynMF

feynMFを用いることで,ファインマン図を作成できる.

ファインマン図

ファインマン図とは

データベースとは

BibTexの利点

  • テキストファイルなのでコンピュータに依存しない.
  • 検索はエディタの検索命令で行える.
  • PerlやAWKで複雑な加工ができる.

処理の流れ

LaTeXソース

bibファイルに文献の情報を書き込み,データベースを作る.拡張子はbibとする.

例(ファイル名)
\documentclass{article}
\usepackage{feynmf}
\begin{document}
\setlength{\unitlength}{1mm}

\begin{fmffile}{図のファイル名}

\end{fmffile}

\end{document}
例(ソース)
\documentclass{article}
\usepackage{feynmf}
\begin{document}
\setlength{\unitlength}{1mm}

\begin{fmffile}{z_boson}
\begin{fmfchar*}(40,25)
 \fmfleft{em,ep}
 \fmf{fermion}{em,Zee,ep}
 \fmf{photon,label=$Z$}{Ze,Zff}
 \fmf{fermion}{fb,Zff,f}
 \fmfright{fb,f}
 \fmfdot{Zee,Zff}
\end{fmfchar*}
\end{fmffile}

\end{document}

ファイルの実効

ラベルを含めた完全な図を出力すためには2段階のコンパイルが必要となる.

feynMFを実行
feynMFを実効する.
feynMFのコンパイル
feynmf TeXファイル名.tex
LaTeXを実行
LaTeXを実行する.
LaTeXのコンパイル
latex TeXファイル名.tex

出力

文献リスとの順番はアルファベット順に出力される.

出力例

環境

fmffile

ファインマン図の作成作業はすべてfmffile環境内で行う.

テンプレート
\begin{fmffile}{図のファイル名}

\end{fmffile}

fmfgraphとfmfchar

fmffile環境の中で用いる環境である.例文にはどちらもよく用いられているが違いは解らない.

テンプレート
\begin{fmffile}
\begin{fmfgraph}(横の大きさ,縦の大きさ)

\end{fmfgraph}
\end{fmffile}

ラベル

ファインマン図の中にラベルを記述したい時はfmfgraphfmfcharの後ろにアスタリスク*をつける.

テンプレート
\begin{fmfgraph*}

\end{fmfgraph*}

頂点モード

外点と位置

外点の位置を指定する.指定する時の値はv1v2など何でもよいが,電子に対してはe,アップクォークに対してはuなど自分で規則を作り記述することが望まれる.

左側

左側に位置する外点の位置を指定する.

テンプレート
fmfleft{v1,v2,必要な個数を記述}
右側

左側に位置する外点の位置を指定する.

テンプレート
fmfright{v1,v2,必要な個数を記述}
下側

下側に位置する外点の位置を指定する.

テンプレート
fmfbottom{v1,v2,必要な個数を記述}
右側

上側に位置する外点の位置を指定する.

テンプレート
fmftop{v1,v2,必要な個数を記述}
四方

四方に位置する外点の位置を指定する.

テンプレート
fmfsurround{v1,v2,必要な個数を記述}

線と内点

書籍や論文など文献情報を記述する.

テンプレート
fmf{線の種類かスタイル}{外点の位置v1,,外点の位置v2など,内点の位置va,内点の位置vbなど}
線の種類同様のスタイルパラメータ
fermion plain_arrow
boson wiggly
electron plain_arrow
photon wiggly
quark plain_arrow
gluon curly
scalar dashes_arrow
ghost dots_arrow

文献の情報

文献情報の記述の順序は出力に影響しない.

文献の情報説明備考
address主に,出版社(出版主)の住所を記入する.@proceedingsや@inproceedingsに対しては,会議の行われた場所を記述する.この時,出版社や組織の住所は,それそれpublisherやorganizationに記述する.
annote注釈付きのスタイルで使われる. 
author著者名を記述する.
欧文の著者名
author="First M. Last"
和文の著者名
author=" "
複数の著者名
author="一人目 and 二人目 and 三人目"
多数の著者名
author="一人目 and others"
booktitle  
chapter  
crossref  
edition版を記入する. 
editor編者名を記入する. 
howpublished  
institution  
journal雑誌の名前を記入する.
key著者名がないとき,並べ替えのキーとなる.
month出版月を記入する. 
note注意書きとして出力したいことを記入する. 
number雑誌などの第何巻第何号や通巻何号の号を記述する.シリーズ本の番号もここに記入する.
organization出版月を記述する. 
pages参照ページを記入する.
ページ間
区間始めのページ番号--区間終わりのページ番号
ページ間
区間始めのページ番号-区間終わりのページ番号
何ページ以降
ページ番号+
publisher出版社(出版主)を記入する. 
school  
series  
title本や論文のタイトルを記入する.アルファベットを記述する際,大文字を記述しても小文字で表記される場合がある.それゆえ,必ず大文字で表わしたい文字に対しては,その大文字を中括弧で囲まなければならない
type  
volume雑誌や本での巻番号を記入する. 
year出版年を記入する. 
yomi日本人の著者名の読みを記入する.jBibTeXでのみ使用できる. 
ローマ字
 
ページ間
 

出力されない情報をして次のようなものがよく用いられる.

文献の情報説明備考
comment注意書きを記入する. 
urlURLを記入する. 

BibTeXモード

BibTeXモードでの記入法を例を踏まえて紹介する.

  1. bibの拡張子ファイルを開く.

  2. 文献の種類に応じたテンプレートを記述する.

    コマンド入力(article)
    Ctrl + c Ctrl + e Ctrl + a
    
    出力
    @Article{,
      author = 	 {},
      title = 	 {},
      journal = 	 {},
      year = 	 {},
      OPTkey = 	 {},
      OPTvolume = 	 {},
      OPTnumber = 	 {},
      OPTpages = 	 {},
      OPTmonth = 	 {},
      OPTnote = 	 {},
      OPTannote = 	 {}
    }
    

    ここでOPTはオプションであることを表わしている.

  3. 文献情報を記述していく.

    次の項目へ移動
    Ctrl + j
    
  4. 文献の情報の入力を終える.

    記入を完了
    Ctrl c Ctrl c
    

    この時,未記入箇所は消えOPTはなくなる.

  5. ミニバッファにラベル名が表示されているので,変更があれば記入し直し,なければそのままRETを押す.

その他

ソースコード

ソースファイルの引用部分・参考文献一覧部分にそれぞれ次のソースを記述する。

  • 引用部分
  • \cite{ラベル名}
    
    \cite{unakami.2000}
    
  • 参考文献一覧部分
  • \begin{thebibliography}{最大参考文献数}
    \bibiem{ラベル名} 著者名 書籍タイトル名 出版社 発行年
    \end{thebibliography}
    
    \begin{thebibliography}{99}
    \bibiem{unakami.2000} 
    海上 忍 and 黒川 弘章, これだけでできるLaTeX実践活用ガイド, 2000
    \end{thebibliography}
    

レイアウト設定

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